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     レーシック(LASIK)

 レーシック(LASIK:Laser Assisted in Situ Keratomileusis)

 マイクロケラト−ムという機器で角膜の表層にフラップを作成し、角膜の表面を切りはがして、その内側に医療用レーザーの1つであるエキシマレーザーを照射し、角膜の形状を変えることによって屈折率を変化させて視力を回復させる方法です。
 レーシックは、眼鏡やコンタクトレンズの次世代の近視矯正方法と言える。
 その安全性は、1995年にFDA(アメリカの食品医薬品局、日本の厚生労働省にあたる機関)がエキシマレーザーによる矯正手術を認可し、2000年1月には日本の厚生労働省でも認可されたことで、証明されています。
 ● 特徴
・ 痛みが少ない
・ 手術時間は両眼で15分程度と短い
・ 日帰りで治療ができる
・ 早期の視力回復が可能
・ 強度の近視・乱視、また角膜が薄い方は適応外
 ● 危険性と副作用
 術後は、角膜という非常に繊細な組織に手を加えるため、視力が安定しない場合があります。しかし、半年から1年もすれば完全に安定し、1.0前後まで回復するでしょう。
 レーシックは比較的歴史が浅いため、将来的に眼にどのような変化が起こるのか、はっきりとは断定できません。しかし、現時点では失明したなどの大事故は報告されおりません。
 ● 治療の流れ
    カウンセリング
    カウンセリングで十分な説明を受けます。
  1. 洗浄
    眼内を洗浄します。
  2. 麻酔
    点眼液で局所麻酔をします。
  3. 準備
    マイクロケラト−ムという器械を角膜の表層に当て、フラップを作成後、フラップをめくります。
  4. 治療
    エキシマレーザーをおよそ20秒間照射します。 (エキシマレーザーはコンピューターで制御されており、マイクロメートル(1マイクロメートルは1/1000ミリ)単位という高い精度で眼球を追尾しながら、的確にレーザーを照射します。)
  5. 終了
    フラップを戻し、分泌物を再度きれいに洗浄して、自然に接着させます。
     ※ 手術時間は15〜20分程度


 ウェーブフロントレーシック(WAVE-FRONT LASIK)

 「強度の近視の方」、「強度の乱視の方」、「不正乱視の方」、「レーシック以上の視力の質を求める方」に適した治療法です。
 ウェーブフロントレーシックとは、ウェーブフロントアナライザーという検査機器で、従来の近視・乱視の検査では把握することのできなかった細かな眼球の凹凸情報を眼光学的に解析し、そこで得た情報を元に、一人ひとりに応じたエキシマレーザー照射プログラムを決定します。レーシックイメージ そして、レーシック(LASIK)または、ラセック(LASEK)で矯正するという方法です。
 つまり、レーシックに、ウェーブフロント解析を追加した、より質にこだわった視力矯正法と言えます。
 ウェーブフロントレーシックにより、強度の近視・乱視だけでなく、今まで解析不能であった細かな不正乱視までもが矯正可能となり、治療の適応範囲が広がりました。
 しかし、解析された理論値と現実に誤差が生じる可能性は無きにしもあらず、どこまで有効となるかは不明な部分もあります。レーシック以上の質の高い視力矯正法と言われていますが、精度の不安定さも指摘されています。


 イントラレーシック(INTRA LASIK)

 イントラレーシックとは、マイクロケラトームではなく、イントラレースFSレーザーと言う医療用レーザーでフラップを作成するレーシックのことです。
 マイクロケラトームでは、角膜の表面を切ってフラップを作成するため、フラップの断面に微妙な凹凸ができますが、イントラレーシックでは、レーザーで角膜表面を切断するため断面が平坦で、きれいです。
 このフラップの断面によって術後の見え方に違いが出てくるのではないかと示唆されていますが、データからみて、視力の質に差がないという報告もあります。
 イントラレーシックでは、コンピューターで制御のもとでフラップを作成するため、従来のレーシックに比べて医師の技術をさほど必要とせず、安全で、高精度なのですが、フラップの作成に時間がかかったり、断面同士の接着が安定しないという問題もあります。
 ● 治療の流れ
    カウンセリング
    カウンセリングで十分な説明を受けます。
  1. 洗浄
    眼内を洗浄します。
  2. 麻酔
    点眼液で局所麻酔をします。
  3. 準備
    イントラレースFSレーザーを照射し、フラップを作成後、フラップをめくります。
  4. 治療
    エキシマレーザーをおよそ20秒間照射します。 (エキシマレーザーはコンピューターで制御されており、マイクロメートル(1マイクロメートルは1/1000ミリ)単位という高い精度で眼球を追尾しながら、的確にレーザーを照射します。)
  5. 終了
    フラップを戻し、分泌物を再度きれいに洗浄して、自然に接着させます。


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